春が来ると耳にする、イースター。
何となく”うさぎ”や”たまご”のイメージはあるけれど一体何の日なのでしょうか。
この記事ではイースターが何の日なのか、どんなことをして過ごすのか紹介します。
1.イースターって何の日?
イースターは日本語では『復活祭』と言われます。
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に生き返ったことを祝うキリスト教で最も大切な記念日とも言われる行事です。
今ブレグジットで揺れるイギリス議会ですが、10月末までの離脱延期が決まってすぐのこと、イースターに合わせた11日間の休会に入りました。EU離脱そっちのけの態度に啞然、という国民の反応もあるそうですが、それだけこの行事が大切ということなのでしょう。
ちなみにドイツ語ではOstern(オースターン)といいます。
イエス・キリスト復活の話
イエス・キリスト復活の話は、聖書で次のように書かれています。
イエス・キリストは裏切りにあって死刑の判決を受け、十字架につけられ死んでしまいます。
聖書 新共同訳 (日本聖書協会発行)より抜粋
イエスの弟子ヨセフによって墓に葬られましたが、安息日が明けた週の初めの朝早く、女性たちが墓へ行くと、墓から石が取り除かれていてイエスの遺体も見当たりません。
そこに二人の天使が現れて「イエス・キリストはここにはいない、復活したのだ。」と話しました。イエスは、『自分は裏切られ、十字架につけられ、三日目に復活することになっている』、と予言していた通りに復活し、弟子の前に現れた後、天に上っていきます…
2.なんで”うさぎ”と”たまご”?
さてこの復活を祝うことと、”うさぎ”と”たまご”はどのような関係があるのでしょうか?
聖書を読み、歌を歌い、祈って復活祭を祝っていましたが、新たな命の象徴である”たまご”がイースターのシンボルとなりました。これはイースターエッグと呼ばれ、この時期にはイースターエッグのデコレーションキットも販売されます。
また、もうひとつの”うさぎ”は繁栄の象徴として存在します。イースターバニーと呼ばれます。
どちらもこの時期はチョコレートになってスーパーにたくさん並びます。
3.2019年のイースターはいつ?
2019年のイースターは、4月21日(日)です。
ドイツのイースター休暇
ドイツでは下記の4日間がイースター休暇となります。
4月19日(金)Karfreitag 受難日
4月20日(土)Karsammstag 聖土曜日
4月21日(日)Ostern 復活祭
4月22日(月)Ostermontag 復活祭の月曜日
4.何をして過ごす?
ドイツのイースター
ドイツではイースター休暇の4日間をどのように過ごすのでしょうか。
・金曜日受難日
多くの家庭で伝統的な昼食、魚料理を食べます。
・聖土曜日
マーケットが開かれ、綺麗なイースターエッグやイースターの装飾が並びます。
・復活祭の日曜日
小さな子どもがいる家庭では、朝早くに両親が庭にイースターエッグや
チョコレートのうさぎやお菓子、小さなプレゼントを隠します。
子どもたちが探して楽しみます。
伝統的な昼食ではラムやじゃがいも料理、野菜が並ぶそうです。
・復活祭の月曜日
家族と静かに過ごします。
ちょっと注意
特に観光でこの期間にドイツを訪れる方が注意したいのが、この期間は休暇のためお店や銀行、病院はお休みになることです。
バスや鉄道も休日ダイヤとなります。
また、学校はこの時期に2週間ほどの休みとなり、家族で旅行に出かける家族もあるようです。帰省も重なるため、電車やホテルなどの予約は早めにするほうが安心です。
気候にも要注意⁉
イースターは長い厳しい冬が終わり、暖かい春の訪れを喜ぶ時間でもありますが、過去にはイースター期間中に雪が降ったことがあるということなので服装など油断は禁物です。
6.日本のイースターイベント
日本では同じキリスト教の行事であるクリスマスに比べるとイースターはほとんど浸透していない印象を受けます。
最近ではイースターのうさぎチョコレートが並ぶこともあり、徐々にイースターをイベント化しようという雰囲気はあるようですが、まだまだ知られていないですよね。
日本でのイースターイベントで有名なものにはこんなものがあります。
・東京ディズニーリゾート
”ディズニー・イースター”
2019/04/04~2019/06/02
・ユニバーサルスタジオジャパン
”ユニバーサル・イースター・セレブレーション”
2019/03/15~2019/06/23
・リゾナーレ熱海
”春の訪れを祝う イースターティーパーティ”
2019/03/21~2019/05/31
・リンツチョコレート
”リンツ ゴールドバニー イースターケーキ”
2019/03/18~2019/04/21
リンツショコラカフェ 銀座、表参道、渋谷、自由が丘、吉祥寺店
まとめ
まとめ
この記事をまとめると…
イースター(復活祭)とはイエス・キリストの復活を祝うキリスト教の大切な行事。
”たまご”は新しい命のシンボルで、”うさぎ”は繁栄の象徴でした。
ドイツではイースター休暇があり、イースターの飾りつけをしたり、家族でイースターの伝統的な食事を囲んだり、エッグハントなどのイベントを楽しんで過ごします。
おまけ お得情報
ちょっとけち臭い話なのですが、、、笑
観光でこの時期にドイツを訪れた方にお得情報を。
日本でもこうした季節行事ではあるあるですが、イースターの月曜日を過ぎると、ドイツでもイースター関連の商品が大量にセールになります。
お土産でイースター関連のチョコレートなどを買って帰ろうという方は期間中に購入するよりも期間終了後に購入するのがおススメです!
それでは、素敵なイースターを!Frohe Ostern!
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